「スカイ・クロラ」トリビア4 「巨人の国のキルドレ」たち

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今日は、これから映画をご覧になる方、もう一度劇場でご覧頂くためのトリビアをひとつ。

「スカイ・クロラ」の主人公・キルドレたちは、思春期の姿のまま、永遠に年をとらない若者たちです。
本映画の企画当初、押井監督はこう発言していました。

「この原作は、実写では映像化出来ない。何故なら、思春期の姿のまま、中身は成熟した大人「キルドレ」を、役者が演じることは出来ないからだ。でも、アニメーションなら可能だ。何故ならアニメーションのキャラクターというのは、(手で描いた画であるが故に)子供と大人の境界線が曖昧だからね」......

漫画やアニメーションという、手で描かれた記号的なキャラクターは、観る者の見方によって、10代のように見えることもあれば、20代、30代に見えることもある。
多くのSFロボットアクションアニメーションの主人公は皆、10代の少年少女で構成され、時に子供のように、時に大人のように、物語の中に息づいています。

「スカイ・クロラ」の主人公ユーイチの頬が、うっすらとふくらんでいるのも、見た目はまだ幼さを残しつつ、中身は大人である、という事を表現する為でした。

では、これから映画をご覧になる方々に一つ重要なトリビアを。

キルドレたちが生活する基地の、「家具」に注目して頂きたいのです。
 
実はこれらの家具、すべてキルドレたちの身長から比較しても、大きく設定されているのです。

ユーイチが座る椅子。
草薙水素が部屋に入ってくるシーンのドアの大きさ。

まるで、巨人の国に子供たちが迷い込んだかのように、押井監督は世界を設定しています。

これらはすべて、「キルドレ」という存在を、映像的に表現する為のモノ。

ぜひ映画をご覧になる際は、キルドレたちの周囲を埋め尽くす家具の大きさに、注目してみて下さい。