夜更かしをしたら身長はどうなるのか?子供の身長は夜更かしによって伸びなくなるのか?
夜更かしとの関係が気になってネットで情報を調べているという方も多くいるようです。
いろいろな説が出てくる中、実際のところはどうなのか?考えてみたいと思います。
身長に関しては睡眠は大きく関係することが定説
今の主流の意見としては、身長と睡眠というのは大きく関係があることだとされています。
寝ている間に多く成長ホルモンが分泌され身長が伸びやすくなっている、実際に寝ている間に少しずつ成長していっているという考えです。
この考えに基づくと、夜更かしをすればするほど睡眠時間は短くなり、身長を伸ばすチャンスを失います。夜更かしをしても朝寝坊すればOK、なんてことを言う人もいるかもしれませんが、身長が伸びるのは子供の時代。
夜更かししても、朝寝坊なんてしていられませんし、朝は学校に行かなくてはいけません。夜更かしして失った分の睡眠時間を別で確保するということは難しいのです。
22時~夜中2時までのゴールデンタイム説について
睡眠をとって、成長ホルモンが多く分泌すると言われているのが夜の10時(22時)から深夜の2時まで。これがゴールデンタイムと言われてきました。
この時間に寝ていないと成長ホルモンの分泌量が下がってしまうので身長は大きく伸びないよということで早寝早起き推奨とされていたのです。
このゴールデンタイムについては最近は否定される説を多く見るようになりました。
実は時間帯は無関係であって、寝た時間帯ではなく、どれだけ深く眠るかということ等が大きいということだそうです。
時間帯がずれてしまっても深く眠ることができれば大丈夫というわけですね。
そうはいっても、学生の場合、ずれた時間をどこで取り戻すの?ということになってしまいます。まさか学校で授業中に寝てその時間に身長が伸びるなんて考えられませんし、帰ってからの昼寝、それも気持ちはいいかもしれませんが、夜の睡眠と比べて深く眠れているわけはありませんよね。
気持ちいいうたた寝としっかりした睡眠は別の話。
ゴールデンタイム説が違っていたとしても、一定の深い睡眠、一定の時間は確保していかないといけません。
よく寝ていれば身長が伸びるというのは嘘なの?
「夜更かし 身長」ということで調べていると、日経新聞の記事でよく寝れば身長伸びるはウソなんて記事もありました。
眠りの最新常識として、寝る子は育つというのは嘘で、これは丈夫に育つという意味で成長ホルモンの影響があって身長が高くなる意味ではないなんてことが書かれています。
ただ、こちらの記事も2014年の記事。中身も見ましたが、明確な根拠がないというところで、では何が要因なのかについては書かれていませんでした。
新聞掲載であったり、大手メディアの記事であるとついつい盲目的に信じてしまいがちですが、こうした理論も、あくまで学説の一つであるにすぎないことも多いので、注意が必要です。
実際には、睡眠時間を削っているような人は身長が低くて、身長が高い人は子供の頃はよく食べて、よく寝ていたという傾向が強いように思えます。またこれもあくまで「思える」だけであり科学的根拠がしっかりしたわけではありませんが、あえて睡眠時間を削る必要はないでしょう。
睡眠時間が少ないのに背が伸びたという人もいる
睡眠時間、夜更かしと身長との話をしていると出てくるのが、普段から睡眠時間が少なくて、徹夜もしたことがあるのに身長がかなり大きい人がいるという話が出てきます。
確かに中には、そういう人もいるんです。
あくまで睡眠時間は身長を決める1要因でしかなく、他のことも大きく関わってきます。
また身長には当然遺伝も影響してきます。親がかなり大きいのであれば子供もそこそこに大きくなる可能性もあります。
睡眠時間だけで身長が決まるということはなく、今の段階での有力な考えとしては遺伝+栄養+運動+睡眠というものになっています。
かなり大きくなったという人は他の要因が良かったと考えられるかもしれません。もともとそういう体質的なところもあったということかもしれません。
このように身長は1要因で決まるわけではないということで、いろいろな説が生まれてきますし、なかなか自由にコントロールできないということがあります。
本当に誰でも自由にコントロールできるのであれば、日本人は誰も身長に悩まなくなってしまいますが、そんなことはありませんからね。
睡眠不足は健康への影響も大きい
睡眠不足によって健康への影響も大きくなる。これは誰もが感じていることだと思います。
睡眠時間が少ないと日中ふらふらになったり、体力が続かなかったり、集中力が落ちてきたり、頭の回転がにぶってきたりということが起こります。
そこまで極端に睡眠時間が少なくないといっても、少し基準より少ない睡眠時間でも、それが積み重なって、最後には、大きなダメージとなって体に降りかかってきます。
社会人であっても、こうした睡眠不足のダメージは大きく感じるはず。成長期の子供にとって睡眠不足が良い影響を与えるわけがありません。子供だから元気そうに見えるというだけで、本人も無自覚にダメージを受けている可能性もあります。
夜更かしをしたから身長が伸びなくなるわけではないかもしれない、なんて情報を信じて夜更かしをして、結果的に健康に問題が出ても大変ですし、健康状態が悪くなれば間接的に身長も伸びなくなるということにもつながる可能性もあるわけです。
関係ない説を真に受けなくていい
睡眠と身長は関係ないという説が出てきたことについて、全く真に受ける必要はないと考えます。
この件で、睡眠不足でも別に大丈夫だと考えて、思いっきり夜更かしして、不健康になっても、身長の伸びが止まっても誰も責任をとってくれません。
こうした科学的な分析、説というのは時代とともに変わったりします。昔は部活でうさぎ跳びをやっていた、水を飲むなとされていた、等というのと同じような話で、ある日急に、これまでの説は違った!なんて覆されるかもしれません。
あえて身長が伸びなくなるかもしれない方法をとったり、危険な方法をとる必要はありません。成長期の子供においてはとにかく心身ともに健康であるということで、今後のためにも、健康のためにも重要なことになってきます。
早寝早起きを心がける、夜更かしはなるべく避けるというようにしていきたいですね。
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