本当にお金がなくて困っている。今、定職についていない、または異常に安い給料の仕事をしていて生活もままならない。
そんな人がある程度の短期間でまとまったお金を手に入れるのに、考えられるのが期間工(期間従業員)という仕事だと思います。
そうはいっても期間工という仕事がどんなものなのか、はっきりとわからないという人、とにかくきつそうでイヤだなあと思う人もいるでしょう。ここでは、期間工とはどういう仕事でどんなメリット・デメリットがあるのか考えてみたいと思います。
期間工とは?
期間工とは一定期間の契約となる期間従業員の通称で主に自動車本体や自動車部品系のものを指します。
工場勤務のアルバイトはいろいろなジャンルでありますが、通常の工場アルバイトよりも随時募集があって、待遇も良いのが期間工です。
期間工の場合、通常の時給いくらのアルバイトとは異なり、入社祝い金がもらえたり、一定期間勤務後には満了金という形でボーナスのような金額が支給されたりします。
また、勤務は基本的に寮生活となるので、寮に入らなければいけないというところはありますが、生活費は大幅に安くなってお金を貯めやすいというところがあります。
アルバイトなのに、正社員と変わらないくらいの金額(年収400万円以上等)で生活費も劇的に下がるということでメリットが大きいと思われます。
期間工で働くメリット
期間工で働くメリットは上記のとおり、とにかくお金を稼ぎやすいというところが1番だと思います。
最初から正社員できちんとした会社、給料が高い会社で働けるという人はわざわざ期間工を選ぶ必要はありません。
スキル・年齢等が厳しくて正社員ができないという人、他に何かやりたいことがある等の理由があって正社員が出来ないという人。とにかく短期的にお金を稼がなくてはいけなくて焦っているという人。
そんな人には期間工は向いていると思います。
すぐにお金が必要だからといって、日雇い労働のようなところにいっても、本当に日銭しか稼ぐことはできません。あの労働はキツいだけで、普通に生活費に消えて、現実的にまともに貯金するというのは厳しいと思います。
よく稼ぐのにまぐろ漁船とか、治験だとか、そういう言葉は出てきますけど現実性があまりないですよね。
他にも怪しい話はよくありますが、堅実に稼ぐのは無理な話ばかりです。
変な情報に振り回されるくらいであれば期間工で稼ぐのは一番だと思います。
寮生活ができるメリット
期間工は基本的に寮生活となります。
寮というと、集団生活は嫌だなあなんて感じる人もいるでしょうけど、最近ではマンションタイプだったり、プライバシーがかなりしっかりと確保できたところが増えてきています。
食事等が食堂だったりと、集団で生活する部分はもちろんありますが、そのかわり食費が安く済んだりしますし、慣れというところも大きいです。
何より家賃は基本的にはほぼゼロ。(水道光熱費はそのメーカーによります)家賃分だけでも年間で考えるとかなりの金額になります。
東京であれば、年間100万円程度の金額になることもあるのではないでしょうか。しかも手取りベースの話です。この金額をまるまる浮かすことができて、さらに正社員並みの給料が入るとなると一気に貯金ができることになります。
入社祝い金が最大で45万円!?即金が入るメリット
期間工の中には入社祝い金が最大で45万円も入るというところまでありました。さすがにこの金額は高いと思いますが、そこまでいかなくても20万円、30万円というのは珍しくありません。
入社しただけで、もらえるというのは本当に大きいですよね。
もちろんその後続けることが前提になっていて、即辞めるのが許されるようなものではないので、ボーナスの前受け的なものにはなるわけですが、お金に困っている人にとっては本当に嬉しいものだと思います。
アルバイトで、入社祝い金であったり、満了金のような一時金支給があるものって他にはほとんどないのではないでしょうか。
入社祝い金が目当てで始めるというのはやりすぎかもしれませんが、期間工の一つのメリットとして考えられます。
期間工のデメリットはあるのでしょうか?
期間工については条件面で良いことばかりを書きましたが、期間工のデメリットというのはあるのでしょうか。
それは、やっぱり工場労働、肉体労働でキツい、純粋にこれです。
一日中工場で作業していて、楽なわけはないですよね。ライン作業なので自分の意思で適度に休むということができないですし、配属部門によっては何らかの力仕事が必要ということもあります。
同じ作業ばかりをしていると、身体の一部分だけが疲れてきたり、筋肉通になったり、腱鞘炎のような状態になったり、ということも経験するかもしれません。
どう考えても楽ができる仕事ではないということは考えておく必要があります。
ただし、どんな仕事もそうですが、期間工の仕事は慣れの要素が大きいです。肉体労働で体力が必要といっても、別にスポーツ選手のような体力が必要とされているわけではありませんし、1ヶ月もすれば身体が慣れてきます。
普段使う力とか体力とかは決まっているものになるのでだんだん慣れてきて何も問題なくなってくるのです。
寮生活で気を使うというデメリット
寮生活は住居費が無料になるというメリットはありますが、同時に集団生活というデメリットも出てきてしまいます。
神経質な人だとここがつらいという人はいるかもしれません。数日間ならいいですけど、ずっと集団生活となるとうんざりしてしまうというところもあるかもしれません。
ただ、今では1室に複数の人が住んで2段ベッドで寝る・・なんて生活はさすがになくなっています。ワンルームタイプも増えていますし、少なくとも自分のプライバシーのある部屋は確保されているケースがほとんどのようです。
風呂・トイレに関しては共同というところもありますし、食事は食堂だったりしますので、このあたりは受け入られるかどうかということになってきます。
生活リズムが一定ではない
期間工の仕事は工場が2交代制・3交代制である場合がほとんどで、毎回同じシフトで入るわけではありません。
深夜まで働くシフトもあれば、早朝からのシフトもあって、一定周期で交代となったりするわけです。そのため生活リズムの乱れというのはどうしても出てくるかもしれません。
これも慣れの部分もあって、朝起きるのが苦手なんていっていてもそうした生活が続くと慣れて問題なくなります。
ただ、この生活を若いときならいいですけど、ずっと続けていくとなると、健康上どうかなという部分はあるかもしれません。
一生続けていく仕事ではないかもしれません
期間工の仕事はどうしても季節従業員という要素を持った仕事であり、ずっとその仕事で一生働いていけるという保証はどこにもありません。
自動車の生産なんて、そのときどきの需要の問題もありますし、数ヶ月で解雇なんてことはないでしょうけど、一生そこで働けるというのは無理がある内容に思えます。
体力的にもだんだん若さがなくなっていくと無理が出てくるというところもあるかもしれません。
かなりの年数を働いてから他の仕事の正社員に移ろうとしたときに、そのスキルが評価されるのかどうかというところを考えると、かなり微妙なところがあるように思えます。
工場労働であれば就職できるかもしれませんが、ずっと工場労働で大丈夫なのかという根本的な問題が出てきます。
正社員登用制度もありますので、上手くその波になって期間工から正社員に上がればいいとは思いますが、そうではなく期間工の立場としてずっと働くというのは微妙だと思います。
期間工は良いのか悪いのか
ここでは期間工のメリット・デメリットについて両者について書いてきました。お金が稼げるというメリットもありますが、その分デメリットとなるところもあり、決して楽して過ごしておすすめの選択だと断言できるものではないことがわかります。
それでも、本当にお金がないような状態になったとき、お金を本気で貯めたいと思ったときにおすすめできる仕事としては期間工が出てくるのではないでしょうか。
確実性が高く、堅実に稼げるという点で、この仕事は侮れない部分があります。他の都合がいい話というのは大抵怪しいものです。
期間工であれば長年の実績、事実があり、問題なく稼げることが証明されています。
期間工の仕事の場合、正社員にならない限りは将来が不安というようなデメリットはあります。ですが、絶対にお金を稼ぐから1年だけやる、〇年だけやるという場合には十分良い方法となってくるのではないでしょうか。
期間工の一覧についてはこちらのサイトを参考にしてみてください。