いかがでしたか?
いかがでしたでしょうか?
記事の終わりにこんなまとめ方をしているとイラッとくるということが昨年くらいから言われるようになりました。
今現在「いかがでしたか?」で検索すると「いかがでしたか イラッ」とイラッとするところまで検索補助ワードで出てきたりします。
なぜこのようないかがでしたか問題が出てきたのでしょうか?
本来はおかしな使い方ではない
いかがでしたか?と最後にこの言葉を出すのは本来的には何もおかしな使い方ではないと思います。
いろいろなまとめ記事等を出してきて情報を整理した上で貴方にとって良い情報を提供しました。この内容はいかがでしたか?と聞く分には別にいいですよね。
自信のある記事を出しているんだから読者の反応をいちいち伺うな!という反応があるようですが、ブログにはコメント欄がついたり、お問い合わせができたり読者の反応をとるような手段が行われているわけです。
別にいかがでしたか?だけ目の敵にしなくてもいいですよね。
あくまでこれまでの記事内容はどうでしたか?と締めくくるスタイルをとっているだけで相手に本当に感想を書けと強制しているわけでもありません。
書いたら絶対にダメってことはないですよね。
キュレーションサイトの乱立が問題かも
昨今問題となったのが、キュレーションサイトの乱立の問題です。
他のサイトから情報を抜き出してまとめるだけというあまり質の高くないサイトが乱立して、どこを検索してもそういった情報ばかり出てくるということで問題になりました。
本来のキュレーションは決して悪いものではありませんし、必要な情報をなかなか見つけるというのが大変な中、情報がまとまっているという記事は価値があるはずです。
ただ、あまりにも同じような内容のものが乱立しすぎたということ。他人の記事をまとめるだけなので労力がかからないということで増えすぎた、誰でもできるので質がどんどん低下していったというのが問題だったのでしょう。
こうした記事の最後によく使われていたのがいかがでしたか?でした。
この言葉で締めくくった記事がおそらくアクセスを大量に集めることができたので、調子にのってそのまま使い続けたテンプレート化していったということがあるかと思います。
テンプレート化の弊害
テンプレート化が進むと問題はますます大きくなります。
キュレーションサイトが増えたということも問題でしたが、テンプレートとしてそれが成立すると本当に誰もがそのパターンを使います。
芸能人系の記事であまりにも似たようなものが多いですよね。
身長は?彼女は?家族は?学歴は?等、本当にどの芸能人を調べても同じような内容が出てきてしまいます。
これも本当に1つのサイトの特徴であればオリジナリティのあるものだったのかもしれませんが、どこを見てもこれだとさすがにイラっとしてきます。
おまけに芸能人系の場合、「調べたけどわかりませんでした」なんて内容もよく見かけます。本当に調べたのか?と疑いたくなるようなものもありますし、だったら最初から書かないで!と言いたくもなります。
ただでさえイラっとするのに毎回最後がいかがでしたか?と出てくるとますますイラっとしてしまいます。
みなさん仕事としてライターをしているので仕方がない話ではあると思うのですが、さすがにこれはどうかと思いますよね。
代わりの言葉を考えてみる
このような事情もあって、本来はいかがでしたか?はそんなに悪い言葉ではないと思うのですが、どうにも使いにくい雰囲気が出てきてしまいました。
検索してイラっなんて言葉が出てくる時点でもう同じような流れを作るのはNGというものです。
専門家の人達だけの話ではなく、一般の人の間でもいい加減にウザいと思われているということです。
これからはいかがでしたか?の代わりの言葉を使っていく、読者に問わずに終える文章を考えていかなければいけないようになったということです。
似たような言葉で
・どうでしょうか?
・どのように思いますか?
・いいとは思いませんか?
・お役に立ちましたか?
等、問いかけのスタイルは変えることができます。
これでも普通に文章の中に混じれば問題はないでしょうけど、あまりにもあちこちで使うと嫌がられそうですよね。
あまり最終的に読者に問いかけずに終える、作者の意見を書きましたということでそのまま終えるスタイルが主流となってくるのかもしれません。
個人的にはなんだか余計に不便な状態になってしまったなあと思ってしまいますが・・・。
日本語の書き方を見直してみる
昨年~のいかがでしたか?の多用とイラつきを見て、やはり自分の書く文章も見直ししていかなければいけないなと思ってしまいました。
ネット上の文章といえども、それは全世界に対して発信されるもの。本に書かれた文章と本質的には同じものです。
本はしっかりと校正や第三者のチェックが入りますし、誰でも出版できるものではありませんが、ネットは誰でも発信できてしまいます。
誰でも発信できるからとテキトウな文章を載せるのではなく、堅苦しくない自然の文章としても、イライラさせたりしないような文章、読みやすくすんなりと入ってくるような文章を考えていきたいですね。