大企業の方が成長できるとか完全にウソなんていう記事ちきりんさんが紹介していました。
大企業の方が成長できるとか完全にウソ
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131113
2013年の記事なんですが、今でも通用するという話。
大企業が優秀で自分自身も成長できるというのは、20年以上前の話なんじゃないの?ということで疑問を投げかけているものです。
今、大企業、中小企業どちらがいいんでしょうか?
また転職であればどちらがいいんでしょうか?
中小企業の方がいろいろと経験できる?
中小企業を推す理由としては中小企業の方がいろいろとスピーディーに経験を積めるということがあります。
確かに大企業はなんでもお役所的な面がどうしても抜けませんし、稟議、ハンコ、会議ということでまずは社内調整を整えるだけでも大変だったりするものです。
新卒の立場で入ると、最初の数年からいきなり大きな仕事を任されるということは難しいかもしれません。よく会社案内のアピールとしては、若いうちから大きな仕事を、なんてことが書かれていますが、実際には確かに大きなプロジェクトであっても、使い走り状態だったりします。
中小企業になるとなんでも自分で動かかなければいけなかったりします。その分仕事の吸収、成長も速いということは期待できるかもしれません。
でも、あくまで中小企業といってもベンチャー的風土があるところに限られてます。中小企業といっても世の中にはたくさんの中小企業があるわけで、自分で企画して何かを行えることができる企業なんて当たり前にあるわけではありません。
ただの一営業マン、一事務員から一生抜け出せないような職場もありますので十分注意が必要です。
大企業のメリットは大きい
どうしてもこうしたネット上の情報となると中小企業、ベンチャーは凄い、時代はどんどん変わっていくというような風潮になりやすいように感じます。
ただ、実際のところ大企業のメリットも計り知れないものがあります。
・給料が中小企業に比べて高い
・大企業ならではの規模の仕事ができる
・キャリアとして箔をつけることができる
こういった面が現実的に大きいのかなと思うのです。
給料が高いか低いか、これは最初の数年であればそこまで意識する必要はないかもしれませんが、会社員としてやっていくのであれば大事なことですよね。
どんどん年齢を重ねるにつれて現実的な面も出てきて、仕事が楽しくても、やりがいがあっても給料が低くてやってられないという問題も出てきてしまいます。
家族が出来てくると自分だけの問題でもなくなってきます。
また仕事の規模としても、大企業ならではプロジェクト、名のある会社とのアライアンス、数十億円以上の仕事等ができます。これは零細企業では相手にされないこともほとんどでしょうし、大企業でしか経験できないことです。
会社の名前を使っていることとはいえ、人生上、キャリア上良い経験になるでしょう。
そして転職の際の箔という部分。正直元〇〇会社とか大きいと思いませんか?元電通、元博報堂、元リクルート、元総合商社出身、財閥系企業出身等、名前を聞くだけで仕事ができそうな空気が出てきます。
これが中小企業であれば、職種が明確に決まっていて成果がわかるようなものであればいいかもしれませんが、なんとなく企業名で実力がわかりにくいというマイナスが出てくると思います。
新卒であればどちらを選ぶか
新卒であればどちらを選ぶのか、これは難しい問題です。
将来的に独立を視野に入れているという人はベンチャー系の方が良い可能性も大きいですね。
ただ、新卒のときか転職時かは分かれるとは思いますが、一度は大企業も経験しておいて損はないかもしれません。
大企業を経験していないと、中小企業だけでは、次の転職時に会社名の威力が使えずに弱いということがあるかもしれません。そのため中小企業を選ぶ際には、専門的分野があり、いわゆる手に職がつくようなタイプを選ぶといいかもしれません。
高学歴の人であればいきなりベンチャー企業でもいいと思いますが、特にブランド学校出身の人でないなら一度大企業に入社して経歴に箔をつけてから動くというのでもいいのかなと考えます。
転職であれば中小、大企業どちらを目指すか
転職の場合、中小企業、大企業のどちらを目指すか。
これはもう個人のスタンスの問題であり、明確な回答というのはないと思います。
なんでもベンチャー、中小企業というのもややポジショントーク的な流れを感じています。ベンチャー、中小企業に特別待遇で入れるような立場であれば良いと思いますが、そうではない場合、やはり待遇が良いのは大企業ということになってきます。
中途の場合、入ったときにどのような立場で入れるのか、そこでの仕事は何になって、どのようなキャリアが積める、どのようなやりがいが得られるのか、ということを考えた方がいいかもしれません。
大企業の場合、部署も選べない、入社後にすぐにジョブローテで希望とは無関係の部署を経験しなければならないというところもあるでしょう。
世の中の意見に流されず戦略的に判断すること
自分の入りたい企業は中小、大企業のどちらがいいのかという話ですが、自分のやりたいこと、キャリアを考えて戦略的に考えていくべきものであり、一概に中小企業、ベンチャーが良いというものではありません。
速い成長が望めるのは中小、ベンチャー系ということにはありますが、それが何の分野なのか、そこで得られたキャリアは次にどう活かしていくのかを考えなければいけません。
また中にベンチャーと名乗っているだけの零細企業で、何の権限も成長も得られないような会社もありますので要注意です。
大企業、中小企業、ベンチャーに関して決まった答えはなく、またネット上や本等の勧めを完全に真に受けることはないようにして自分の考えをしっかりと持つようにしていきましょう。
転職に関して悩みがあるということであれば、全部自分で決めるというわけではなく転職エージェントに相談してみるというのもいいかもしれません。
世の中にはいろいろな意見が溢れていますが、自分は自分ということで良いもののみを取り入れて判断していきましょう。
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