給料で文句を言わないというのは正しいのか

貴重な経験ができれば仕事の給料で文句は言わない。
そのようなスタンスの人もいて、実際に給料は残業代も出なくてひどいものだったけどもそこで得られた経験がスキルとなって今役立っている。

そのような話を聞きました。その人は本当にそこで得た経験が今も活きていてかなりの立場になったということではありますが、この話を聞いてちょっと危険ではないかということも感じてしまっています。

この人がそのような給料と関係なく良い経験ができたからいいということで管理職や経営陣にあり、今後は下の人にも同じようなことを要求しないだろうかということです。

今の時代は労働基準法もありますし、労働問題も大きく下がりやすいので下手なことはしにくいというところはありますが、中小企業やベンチャー企業では労働基準法が守られていないようなところもたくさんあります。

また法律上は守られていたとしてもその金額が著しく低い、全く割に合わないというようなことも少なくありません。

今の時代給料度外視してスキルのために働くというのも完全に否定はしないけれどもどうなのかなというところもあります。

そのスキルが本当に役に立つのかどうかわからない

スキルを得るために給料を度外視して働くという話ですが、そのスキルが本当に役に立つのかどうかによって話は違ってきます。

もしこれがブラック企業の言う話であれば、そのスキルがつくという話が全くの嘘でただ単に安く人を雇いたいための言葉かもしれません。

給料が他より安いけれどもスキルがつくという職場が本当に存在するのでしょうか?一部の専門業務でそこで働くことによって特別なノウハウが得られるのであれば意味はあるのでしょうけど、これが通常の営業職のような仕事であった場合、得られるノウハウ、スキルというものは五十歩百歩であって、たいしたことはないことがほとんどでしょう。

ある程度大企業で経験した上でノウハウを身につけるために給料度外視という方法はあるのかもしれませんが、いきなり何もわからない状態で給料を考えないというのはブラック企業の罠にハマってしまうだけかもしれません。

本当に自分の望むことであればあり

給料度外視で働くことですが本当に自分で望んでいるようなことであれば否定することはありません。

独立を考えていて最低賃金でしばらく働くことになるけれど、そこで学んだことが役に立つ。最初からスキルの習得を目的としていて将来的には専門家になるつもりだ。

こういう話であれば理解はできます。ただ一般的な事務や営業でしかないのにそれを特別なスキルが身につくと話すブラック企業があるのでそこに注意するということです。

そして大企業または普通の給料が出る会社で働いて、そこでスキルをつけたり独立するような人というのもたくさんいます。そこまで給料を削ってまで学ぶ必要があるのか、その選択肢は本当に正しいのかということは真剣に考える必要があるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました