大学に行った方がいいのかどうかについての議論


大学に行った方がいいのかどうか、某インフルエンサーが大学に行くのが意味がなく、サロンに入るのが良いということを過激に発信して話題になりました。

学歴重視の時代は終わり、大学に行く意味はなくなったのでしょうか?これからは役に立たない大学よりも、実社会で役立つ可能性があるオンラインサロンに入るということがいいのでしょうか?

今高校生以下の人がこれから大学に行った方がいいのかどうか、このことについて考えてみたいと思います。

大学に行く意味はなくなったのか?行くメリットは?

大学に行く意味はなくなったのかどうかという点ですが、これを無くなったと断言できる人はいないでしょう。

大学に行く意味として、
・より高度な学問を勉強できる
・研究者への道、専門化への道が開ける
・就職のときにより有利な道へ進める
という点が考えられます。

その他の面として
・サークル活動等趣味に没頭することができる
・一生続くような友達をつくることができる
・人生について深く考えることができる
・社会人よりも多く遊ぶことができる

こういった面もあります。
大学に行くことによるメリットは本当に計り知れないほどあるのです。

大学に行くことによるデメリットは?

大学に行くメリットを書きましたが、逆に大学に行くことによるデメリットというのはあるのでしょうか?考えることとしては

・社会に出るのが4年間は遅くなってしまう
・大学に行く分の費用がかかってしまう
・勉強が不要な人にとっては無駄な時間になるかもしれない

これくらいなのかなと思われます。
大学に行くのはお金はかかりますし、社会に出るのが4年間遅くなってしまうので、その分お金を稼げる時期は遅くなります。

でも、世の中の稼いでいる人を見ると大半が大卒となっています。
それは、それだけの時間をかけて4年間大学に通う価値があって、その4年間で将来もっと多くのお金を稼いだり、お金の面だけではなく、人生そのものについて豊かに送ることができるという実態があるからです。

どうしても家庭の事情で行けないというのであればそれは仕方のないことになります。お金については奨学金を使って学生時代の費用を抑えて、社会人になってから返していくという方法もありますが、それでも通う環境やいろいろな事情によって厳しいという人もいるでしょう。

単純に学力が足りなくていけないという人もいるかもしれません。
ただ、行ける状態であるのに、あえて行かないという選択をとる必要性はあるのでしょうか。

大学に行かなくてもいいという人

大学に行かなくてもいいという人の可能性があるとすれば、大学に行くよりも先に事業を行っていて、その事業に時間をかける方が有意義であるという場合だと考えられます。

ZOZOの前沢氏のようなイメージでしょうか。他にもfacebook創業者も大学中退ですし、事業にのめりこむあまりに中退した、そもそも大学に行く必要がなかったというケースはあります。

あくまでこれは超レアケースであって、起業家であっても、有名大学を卒業しているような人は多くいますし、こちらの方が標準的です。

大学は単に学問だけではなく、交流面であったり、人脈面であったり、その人生において為になることが多いのです。遊びですらも、そのときに遊んでいることは決して無駄にはなりません。

人は勉強だけでは動きませんし、仕事だけでも動きません。遊び等のコミュニケーション力も社会では十分に必要となってきます。

起業家として大学に行かずに成功した人達は、こういうメリットを上回る状態が既にあったということ、大学の枠にとらわれることのない天才だったともいえるでしょう。

大卒かどうかの現実の就職問題

多くの人にとって大学を卒業した後は会社に就職することが必要となります。このときに必要となるのが学歴、卒業大学の問題です。

学歴社会はなくなった、これからなくなるなんて話はもう相当以前から言われています。これからも言われ続けるでしょう。

では実際に学歴社会は無くなったのか?確かになくなった面もありますが、従来東大出身でないと社長や役員になれなかったのが、有名大学であればそこまでこだわらずなれるようになった、これくらいのレベルではないでしょうか。

企業の採用状況を見れば相変わらず一流企業、大企業と呼ばれる企業は有名大学出身者がほとんどです。

有名大学どころか大卒でないと、もう採用のルートが変わってしまいます。仕事内容も異なり、初任給も異なればその後の出世も異なります。

敢えて現場が好きで管理側にまわりたくない、現場の技術者でいたいという人もいるかもしれませんし、それはそれで構わない話ではありますが、一般的に考えて、会社に就職することを考えて出られるのに大学を出ないという意味はわからないですよね。

人は能力の違い等見分けられない

実力主義の時代になったから大卒でなくても関係ない。そんな言葉も出てきたりしますが、それはある意味センセーショナルで面白い、学生のみなさんに響きやすいということで使われているだけなんです。

一流大学に行けば行くほど有利になるので、みなさん頑張りましょう、では正論すぎて、面白味がなくて、勉強ができない人を敵にまわしてしまいます。

実力主義の時代とはいっても、どうやって人はその実力を判断するのでしょうか。会社に入ってから営業成績を見ればいい、実績を見ればいいとはいっても、採用形態が最初から異なり大卒と高卒でルートが違うのであれば比較しようがありません。

会社側としても面接の際に、人気企業であれば何万人も応募者が出てしまい、適切に1人1人を見ることができません。また面接をしたところでまだ何も結果を出してもいない学生の中身なんてわかるはずもありません。

そのため、必然的に優秀な層が多い大卒、そして有名大学卒を中心にとなっていくのです。

今現時点で何か凄い結果を出しているのであれば、大学に行くかどうかは議論してもいいかもしれません。ただ何の成果も出していない人が大学を拒否する理由は何もないはずです。

自分自身できちんと考えてみましょう

大学に行った方がいいのかどうかについて、いろいろと意見を書いてみました。この件を見てどのように思いますか?

大学に行く行かないは自由なことになりますし、何か明確な理由があって行かないというのであればそれはいいと思います。

ただ、その理由が〇〇さんが言っていたから、とか、これからは学歴社会の時代ではなくなるから、とかそういった曖昧な理由の場合、もう一度真剣に考えてみた方がいいと思います。

誰もあなたの判断の責任をとってくれる人はいません。
大学に行っておいて、後から別に大卒の肩書を利用しないような職業につくのは自由ですが、やはり後から必要となった、あった方が良かったとなってもそのときにはもう遅いのです。

何歳になっても大学に入ることはできますが、日本の場合、企業の中でやっていく以上時間が取れなかったり、認めてくれないというようなことが多くあります。

後から後悔しても遅いという話にならないためにも、大学に行かないというような判断を使用としている人は、それは本当に正しい判断なのか、後から若気の至りで大変なことになってしまわないか、本当に将来を見定めた上で、リスクを許容した上で判断しているのか、考えてみましょう。

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